二日も遅れて ぼくにとどいた君のハガキだ 駆けつけてみると どこまでも深く 澄み切っている藍色の湖水
手を入れると 突然 手は手首から離れて ゆらゆらと泳ぎ出した まだあがらない君の屍体の方に向かって
未完詩集より
「現代詩文庫」思潮社
魚 の イメージ。